vi使ってますか?仮想マシンを作成するたびにお世話になってます。
viエディタ(Visual Editor、以下vi)は、LinuxやUnix環境で広く利用されている伝統的なテキストエディタです。
軽量で高速、またコマンドによる直感的な操作が特徴で、システム管理やプログラミングの現場で欠かせない存在となっています。
viエディタの基本と特徴
viには主に「ノーマルモード(コマンドモード)」「インサートモード(入力モード)」、そして「コマンドラインモード」の3つのモードがあります。
最初にファイルを開くとノーマルモードとなり、ここからiやaキーでインサートモードに切り替えてテキストを入力します。
編集した内容は、Escキーで再びノーマルモードへ戻ります。コマンドラインモードは、:キーで移行し、保存や終了、検索といった操作ができます。
よく使う基本操作
- ファイルの起動:
vi ファイル名 - インサートモードに切替:
i(カーソル位置から)、a(次の位置から)、o(下の行を新規追加)など - ノーマルモードへ戻る:
Esc - 保存して終了:
:wqまたはZZ - 保存せず終了:
:q! - カーソル移動:
h(左),j(下),k(上),l(右)
これらの操作体系に慣れることで、ターミナルのみの作業でも効率的なテキスト編集が可能となります。
viの便利な活用シーン
viは、SSHやサーバーへのリモート接続の際に、設定ファイルの編集やロギング調査などで必須と言えるエディタです。また、Linux/Unixでは初期状態から導入されていることが多く、環境を選ばず使える点も大きな利点です。
現代のGUIエディタのような洗練されたUIはありませんが、キーボード操作だけですべて完結する合理的な設計となっています。
初心者へのアドバイス
最初は「保存方法も分からない」という壁に当たることが多いですが、「モード切替」と「基本コマンド」を覚えていれば困ることはなくなります。「ノーマルモードに戻るにはいつでもEsc」という意識が大切です。
viの操作に慣れることで、日常的な作業やトラブル対応の幅が大きく広がります。初めての方も、まずはファイルの開閉・保存コマンドを身につけ、少しずつできることを増やしていきましょう。
