2025.04.27

shの基本コマンド

thatisgraffiti

UNIXのsh（Bourne Shell）は、シンプルかつ多くのUNIX環境で利用できる標準的なシェルです。
shでよく使われるコマンドやシェル組み込みコマンドについて勉強します。

基本的なファイル・ディレクトリ操作コマンド

ls：ディレクトリの中身を表示
cd：ディレクトリの移動
pwd：現在のディレクトリを表示
mkdir：新しいディレクトリを作成
rm：ファイルやディレクトリを削除
cp：ファイルやディレクトリをコピー
mv：ファイルやディレクトリを移動・名前変更
cat：ファイル内容の表示
touch：空ファイルの作成やタイムスタンプの更新

シェル組み込みコマンド

shには、シェル自身が提供する「組み込みコマンド」が多数あります。主なものは以下の通りです。

コマンド	機能概要
`.`	シェルスクリプトを現在のシェルで実行
`:`	何もしない（常に成功）
`break`	ループ処理を抜ける
`continue`	ループの次の繰り返しへ進む
`eval`	引数をコマンドとして評価・実行
`exec`	コマンドを実行し、シェルを置き換える
`exit`	シェルを終了
`export`	変数を環境変数としてエクスポート
`readonly`	変数を読み取り専用にする
`return`	関数から戻る
`set`	シェルの動作や変数の設定
`shift`	位置パラメータを左にずらす
`trap`	シグナル受信時の動作を指定
`unset`	変数や関数の設定を解除
`alias`	コマンドのエイリアスを定義
`unalias`	エイリアスを解除
`echo`	引数を標準出力に表示
`read`	標準入力から値を読み込む
`test`	条件式を判定
`true`/`false`	常に成功/失敗の終了コードを返す
`umask`	ファイル作成時のパーミッションマスク設定
`wait`	子プロセスの終了を待つ
`kill`	プロセスにシグナルを送る

シェルスクリプトでの活用例

shスクリプトでは、上記コマンドを組み合わせて様々な処理を自動化できます。

#!/bin/sh
echo "現在のディレクトリ:"
pwd

echo "ファイル一覧:"
ls -l

echo "新しいディレクトリを作成します"
mkdir testdir

echo "testdirに移動"
cd testdir

echo "空ファイルを作成"
touch sample.txt

echo "作成したファイル一覧:"
ls -l

echo "完了"