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Linuxを扱う際に、Polkitによる警告を受けますが、そういえば、Polkitがなんなのか理解できていないため、今回勉強します!
Polkit(旧称PolicyKit)は、LinuxやUnix系OSにおいて、非特権プロセス(一般ユーザー)と特権プロセス(管理者権限を持つプロセス)の間で権限昇格やアクセス制御を柔軟に管理するためのコンポーネントです。Polkitは「sudo」や「su」と同じく、特定の操作に対して権限を与える役割を担いますが、より細かな権限設定やポリシー管理が可能です。
Polkitは主に以下の用途で利用されます。
Polkitは「polkitd」というデーモンが中心となり、各種リクエストに対して設定ファイル(ポリシー)に基づき許可・拒否の判断を行います。また、pkexecコマンドを利用することで、sudoのように特定コマンドを昇格権限で実行することも可能です。
2022年1月、Polkitのpkexecコマンドに重大な脆弱性「PwnKit」(CVE-2021-4034)が発見されました。
脆弱性のポイント
この脆弱性により、攻撃者はroot権限で任意のコードを実行できるため、サーバーの完全な乗っ取りやマルウェア感染など、深刻な被害につながるリスクがあります。
rpm -qa | grep polkit
yum update polkit
(ディストリビューションによってコマンドが異なる場合があります)
設定例やルール作成については、各ディストリビューションの公式ドキュメントや関連ブログを参照してください。
PolkitはLinux/Unixシステムの権限管理を細かく制御できる強力なツールですが、重大な脆弱性が発見されることもあるため、常に最新のセキュリティ情報に注意し、適切な対策・運用を心がけましょう。